17日間という立憲民主党史上最も長い代表選挙は、立候補受付締め切り5分前に唯一の女性候補、吉田晴美衆院議員が立候補を届け出る慌ただしい幕開けとなった。当選1期の吉田氏は滑り込みで挑戦権を勝ち取った。立候補に必要な推薦人を自前で確保できなかったが、同じく意欲を示していた江田元代表代行と一本化することで合意した。一方、きのうまでに立候補を表明していた野田元総理大臣、枝野前代表、泉代表は朝から出陣式などに臨んだ。今回の代表選では、各候補ともに政権交代を訴えていて、次の衆議院選挙に向けて誰が与党と対峙する代表にふさわしいかが焦点。現職の泉代表は経験や指導力不足を理由に推薦人の確保に難航。党の創業者で前代表の枝野氏と民主党政権で総理大臣経験もある野田氏が、ともに安定感と経験の面から争う展開になるとみられている。立憲の代表戦では国会議員や地方議員に加え、全国の党員・サポーターに割り当てられた合計740ポイントを競って行われる。投開票日は今月23日。自民党総裁選と同じ時期に行われる中、いかに埋没させずに党のアピールにつなげることができるのかが問われている。