少数与党の自民・公明両党は、新年度予算案の修正も見据え、日本維新の会、国民民主党と政策協議を行っている。石破総理大臣は自民党・小野寺政務調査会長から協議の進捗状況の報告を受けた。高校の授業料無償化を求める維新の会の前原共同代表は、焦点となっている私立高校を対象とした上限額について、63万円までの引き上げにこだわらず柔軟に対応したいという考えを示した。与党と維新の会の3党はきょう改めて政策責任者が会談し、支援金の上限額の扱いや、維新の会が予算案に賛成する条件に掲げる社会保険料の負担軽減などをめぐって協議する。「年収103万円の壁」の見直しでは、公明党と国民民主党から、控除額を150万円前後に引き上げるのが望ましいという意見が出ていて、3党で協議が行われる見通し。立憲民主党も給食費の無償化やガソリン価格の引き下げなどに振り向ける3兆8000億円規模の修正案を受け入れるよう与党に求めることにしていて、与野党の協議はヤマ場を迎える。国会では衆議院予算委員会で、外交などをテーマに、石破総理大臣が出席して集中審議が行われ論戦が交わされる見通し。