どうなる?石破政権、続投めぐり混迷が続く。石破総理は引き続き続投に意欲を示していて、外交日程を精力的にこなしている。党内では外交日程が一区切りついた段階で身を引くべきだという、石破首相の退陣を求める声がある。8日の両院議員総会では総裁選挙を前倒しすべきとの意見が相次ぎ意見を集約することになった。自民党の党則では、臨時の総裁選の実施には総数の過半数172人の要求が必要となっている。先週開かれた選挙管理委員会では、総裁選の実施を求める場合には記名による書面で申し出る方向で検討を進めるとなった。これは誰が賛成したのかがわかることになる。総裁選の実施に賛成したとなれば、総裁に対して反旗を翻したという受け止めにもなるので、役職についている人は声を上げづらくなる可能性もある。自民党の役員人気は9月までなので、人事を考えれば総裁選実施に賛成するのは得策ではないとも考えられる。総裁選までの期間は簡素なやり方だと2~2週間、丁寧なやり方だと最低1か月はかかるとされている。世論調査では石破首相続投の賛否。全体では賛成という人が反対を上回ったが、自民党支持層では賛成が7割近くなった。総裁選では去年ほど立候補者は多くならないとされている。推薦人20人の確保はより困難になり、石破首相が立候補すれば閣僚や党幹部は出づらくなる。立憲民主党の野田佳彦代表は対立よりも政策実現にかじを切ったとみられ、税制改革や献金の規制強化で歩み寄る姿勢もみせている。日本維新の会の吉村洋文代表は党内から連立・協力に前向きな声があり、是々非々の姿勢の幹部もいる。国民民主党の玉木雄一郎代表は石破政権と距離を置き政局を見定める姿勢。公明党の斉藤代表は国民とは政策的な立ち位置が近い、自民と維新の接近に公明党が積極的に関わっていくことはないとしている。