宝石に一番近い果実のキャッチフレーズが有る、石川県産地のぶどう「ルビーロマン」。世界的パティシエの辻口博啓さんもルビーロマンに魅了された1人。ルビーロマンは2000年初頭、農業試験場に生まれた。ブドウ農家の竹森さんは初めてルビーロマンをみたときに、栽培ができればすごいことになると感じたが、赤い色、甘さ、大きさが全て揃ったぶどうはわずかしかできなかった。食のブランド戦略のプロ白田さんは、ルビーロマンの生産量の少なさを逆手に取り、宝石のような希少性をアピールすることを思いつき、厳しい基準を提案。当初農家は猛反発したが、1年議論をすることで、厳選したぶどうのみを出荷することに決めた。すると市場の評価は予想以上で、1年目の初競りは1房10万円だった。辻口博啓さんも1房50万円で落札している。