石川県の公立高校一般入試が始まった。金沢市に用意された会場は奥能登地域の4自治体から避難した約90人が試験に臨んだ。珠洲市の中学3年生、初鳥さんは地震後も家族と自宅で暮らし市内の高校への進学を希望している。同学年約4分の3が地元を離れたことなどから一時金沢市の高校への進学を考えたというが、家族で話し合って残ることにしたという。石川県の公立高校40校の一般入試の平均倍率は0.98倍と前年比0.03ポイントマイナスで、奥能登地域にある5つの公立高校はいずれも去年を下回っている。石川県教育委員会は志望校を変更せざるを得なかったケースがあったと考えているとしている。合格発表は14日。