日本銀行は昨日までの金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げることを決定。市場はこの利上げを織り込み済みで決定が伝えられた際に一時的に荒い値動きになった他は目立った反応はなかった。しかし、植田総裁が午後3時半から開いた会見で為替相場は大きく動いた。引き金を引いたのは過去30年で日本の政策金利は0.5%を超えたことがないという質問に対する日本銀行・植田和男総裁の「引き続き金利を上げていくという考え」という発言だった。さらなる利上げの可能性に言及したことで日米の金利差縮小が意識され円を買ってドルを売る動きが加速した。1ドル152円台半ばだった円相場は一気に150円付近まで上昇した。約4ヶ月半ぶりの149円台をつけている。