金の価格の国際指標となっているニューヨークの金の先物価格が急落した流れを受け国内でもきのう、金の取引価格が大きく値下がりした。田中貴金属工業が公表した金1gあたりの小売価格は前の日より1540円安い2万1830円となった。1500円を超える値下がりは初めてだという。“安全資産”とされる金は不安定な中東情勢や米中関係、経済の不透明感などを背景に高騰していて、国内の金の小売価格は8月以降、おとといまでに6000円近く上昇していた。しかしこのところ国際情勢への警戒感が薄らぎ、株価も上昇傾向にあることから一気に金が売られたものとみられる。
