太平洋のクロマグロは、乱獲などの影響で資源量が一時大きく減少したが、国や国際的に資源管理に取り組んだ結果、現在は回復傾向にある。こうした状況を踏まえ、日本は今回北海道釧路市で開かれる会議で、日本の近海を含む中西部の太平洋でのクロマグロの漁獲枠を増やすよう求めている。具体的には30キロ以上の大型のマグロは今の2.3倍に、30キロ未満の小型のマグロは30%増やすことを提案している。ただ、参加する国や地域の間では漁獲枠の大幅な増枠に対して慎重な声も上がるなど意見の隔たりもあるだけに、増枠で合意できるかが焦点。