円安の流れに歯止めがかかりない。26日のニューヨーク市場では1ドル160円台後半まで値下がりしおよそ37年半ぶりの円安ドル高水準を更新したが、きょうの東京市場でも円が売られやすい状況が続いている。円安が加速した背景には米国のFRB(連邦準備制度理事会)の高官の発言などを受けて、FRBは利下げを急がないという見方が広がったことがある。日本時間の昨夜には財務省の神田財務官が記者団に対し市場の動きをけん制する発言をしたが、その後さらに円安が進んだ。鈴木財務大臣はきょう午前10時半ごろ、記者団に対し「特に経済い対する影響を強く懸念している。高い緊張感を持って動くの背景を分析し、必要に応じて必要な対応をとっていく」と発言した。市場では政府日銀が再び市場介入に踏み切るのではないかという警戒感が高まっていて、神経質な取り引きが続いている。