正午過ぎに天皇ご一家が長崎空港に到着し、出迎えた県知事らと挨拶を交わされた。両陛下が長崎を訪問されるのは即位後初めてで、愛子さまの長崎ご訪問も初めてとなる。空港の外には大勢の人が詰めかけた。歓迎の列はご一家が休憩のために向かわれるホテルの前にもできていた。戦争の記憶を若い世代に受け継いでいくことを大切にされている両陛下は4月に激戦地硫黄島を、6月には沖縄・広島をそれぞれご訪問。愛子さまを伴っての慰霊の旅は沖縄に続いて2回目となる。午後3時半頃ご一家は長崎の爆心地公園へ。原爆落下中心地碑に進むと花束を捧げ深く拝礼された。長崎市の鈴木史朗市長によると、愛子さまからは原爆で破壊された浦上天主堂について質問されたという。その後ご一家は長崎原爆資料館へ。このあとご一家は去年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の田中重光代表委員などの被爆者らと懇談された。明日はご一家で原爆養護ホームを訪問される。