モンゴルを訪問中の天皇皇后両陛下は、日本時間午後3時頃、ウランバートル郊外にある日本人死亡者慰霊碑を訪問された。終戦時、旧ソ連の捕虜のうち1万4000人がモンゴルへと連行され、1700人以上が亡くなった。抑留中に亡くなったすべての日本人の慰霊碑は、ウランバートルを一望する丘の上にあり、陛下は18年前に、皇太子として拝礼されている。天皇としての訪問は今回が初めて。陛下は、皇后さまとともに、祈りの広場でモンゴル各地にあった収容所の説明を受けた後、碑の前に白い花輪を供え、深く拝礼し、犠牲者を悼まれた。広場には、父親をモンゴル抑留中に亡くした遺族の鈴木富佐江さんが立ち会い、両陛下は歩み寄って、声をかけられた。両陛下は、過酷な強制労働により、異国の地で命を落とした人々に祈りを捧げられた。