千葉県銚子市の沖合で進められている洋上風力発電の建設を巡り、計画を担う大手商社の三菱商事などで作る事業体が資材価格の高騰などから着工の見通しが立たないとする状況を地元の関係者や県などに伝えていたことが分かった。銚子市の沖合では三菱商事や中部電力の子会社などで作る事業体が国の公募を経て洋上風力発電の建設計画を進めていて3年後、2028年の運転開始に向けて先月、関連する設備の着工が予定されていた。これについて事業者側が現状では着工の見通しが立たないとする状況をきのうまでに地元の関係者や県などに対し伝えていたことが分かった。関係者によると事業者側は円安や資材価格の高騰に伴うコストの大幅な増加を理由に挙げたうえで事業の仕組みを見直して撤退とならないよう努めると述べたという。