小泉農水相はきのう夜にコメの価格について「早ければ6月上旬に5キロ2000円の備蓄米を店頭で見ることができるようになる。」などと発言。スーパーでのコメ5キロの平均価格は今月5日~11日で4268円と前年同時期の2倍以上。現状打開のために小泉農水相が打ち出したのが随意契約による備蓄米の売り渡し。これまで備蓄米は最高値を掲示した事業者が落札する競争入札だが、この方法では価格が上がりやすいと指摘されてきた。随意契約では政府が予定価格を定めたうえで、各事業者と直接契約するため幅広く安い価格で流通できるとみられている。備蓄米の入札対象は集荷業者のみで、3回目の入札に参加したのは6事業者のみで9割以上がJA全農が落札している。これに対し小泉氏はスーパーや小売業者などにも拡大する可能性を示唆。きのうは楽天グループ・三木谷会長と面会。三木谷会長は随意契約に積極的な姿勢を示している。一方できのうの視察中には農家も守ってといった声も聞かれた。小泉氏は「農家を安いコメで苦しくさせるのではない。このまま高止まりが続くとコメ離れが起きる。」などと話している。