NHKでは貴重なフィルムの保存に取り組み、埼玉・川口市にあるNHKアーカイブスでは約12万本のフィルムを保存している。フィルムの保存に適した室温15℃・湿度50%に保たれている。この環境を保つ空調があるのは全国のNHK施設でここだけ。フィルムは気温が高いと溶けてしまい、湿度が低く乾燥するとちぎれてしまう。地方局には何が映っているか分からないフィルムが数多く眠っていて、川口へ移送するプロジェクトが進行中。2023年2月にNHK長崎放送局を訪れるとフィルムが1000本以上あった。全てを川口のNHKアーカイブスへ移送して内容をチェックすると、1970~80年代の佐世保や五島の様子が記録されていることがわかった。長崎放送局では発掘された映像を地域向けの番組に活用している。ことし5月下旬には大阪放送局のフィルムが200箱届いた。