かつて国宝によって指定され、原爆によって焼失した長崎市の福済寺の映像がNHKのアーカイブスから見つかった。撮影者は歌舞伎俳優の二代目中村芝鶴で、巡業中に記録したとみられる。長崎大学の姫野氏は「今まで動画は残されておらず、立体画像として見られる意義は大きい」などとコメントした。創建されたのは1628年で、幕末に長崎を訪れた坂本龍馬らが宿泊した寺としても知られている。1927年には国宝に指定され長崎を象徴する場所の1つだった。 しかし1945年8月9日、原爆の爆心地から2.6kmの地点で被爆。原爆による火災で2日間燃え続け、境内の建物は1つも残らず焼失し国宝の指定も取り消された。戦後の資金難などから建物の復元は叶わなかった。唯一現在も姿を留めてるのが常夜灯で、福済寺の被爆と再生を語り継ぐ光となっている。