「日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」」は石炭採掘で栄えた昭和の長崎・端島と現代の東京を巡る2つの物語となっていて、主人公の鉄平は家族の反対を押し切って端島での労働に従事し、幼馴染たちとの青春も題材となっている。端島は人口高密度世界一とされ、家族のような絆でそれぞれが暮らす様子を見せている。撮影現場は群馬・渋川市で、密集した集合住宅は元々社宅があったところを塩で風化したコンクリート風に装飾し、流木や貝殻を飾ることで海に浮かぶ孤島のように仕上げたのだといい、事情を抱えて端島に渡ってきたリナの歌った階段もここにはあった。鉄平は朝子とむすばれ、炭鉱事故でリナと結ばれたはずだった鉄平の兄・進平が帰らぬ人となる。2018年の現代では鉄平にそっくりなホスト・玲央が社長でありかつて朝子だったいずみに声をかけられるが、いずみは鉄平は子どもを残して端島を去ってしまったと告げられた。