埼玉・長瀞町で沢から引いた水を冬の冷え込みで凍らせて作る昔ながらの天然氷の切り出しが始まった。長瀞町の宝登山のふもとの山あいでは、人工の池に引き込んだ沢の水を自然の寒さで凍らせる氷作りが明治時代から続けられている。けさは近くの埼玉・秩父市で最低気温が−3.7℃と平年並みの冷え込みで、ことしは順調に氷ができている。氷の切り出しは来月上旬まで行われ、近くの蔵で保管されて夏にかき氷として提供されることになっている。製氷業者・阿佐美幸成さんは「(氷の仕上がりは)ここ最近ではまずまずのほう。中長期的には温暖化が進んでいる傾向にあるので、本当に自然任せなところがあるが、とれるうちは毎年、前向きに頑張って氷をとるように努力しようと思う」と語った。