インバウンドが回復する中、ことし10月、東京・渋谷で発せられたあるメッセージが注目された。渋谷区の長谷部健区長は、ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしいと発信した。コロナ禍の前まで世界中から人が集まっていた渋谷では、区が群集事故のリスクを懸念していた。取材班はことし9月から渋谷センター街での区のパトロールに同行した。路上にあふれていたのは酒を片手に騒ぐ人々。この日も路上で飲む人が集まる場所で喧嘩場勃発し警察が出動する事態となった。コロナ禍で始まった路上飲みだが、この春以降、外国人による路上飲みが急増していた。路上飲みは渋谷に根付く文化だと誤解している人も。日本在住のオーストラリア人の男性が見ていたのは、日本のルールを紹介する動画で、再生回数が500万回を超えていた。ネットや口コミを通じ国内外から路上飲みをする人が訪れ、トラブルが起きるリスクが高まっていた。