新宿中村屋は長野から上京した相馬愛蔵、黒光夫妻が1901年に現在の東京大学正門前にパン屋を創業。問題「新宿中村屋が1904年に創案した商品は?」。正解「クリームパン」。シュークリームを食べ、美味しさに感銘を受けた愛蔵はあんぱんの中をクリームに変えようと思いついた。クリームパンは大好評を博して新宿中村屋最初のヒット商品になった。発売120年を迎えた今も変わらず愛され続けている。1909年、新宿の現在地に移転。当時は閑散としていてにぎわっていなかった。関東大震災で罹災を免れ、百貨店などが出店。1927年、新商品を発売。日本に亡命し国外退去命令が出ているインド人ラス・ビハリ・ボースを命がけでかくまったのが中村屋。その後、相馬夫妻の長女・俊子と結婚するなど交流を深め、新宿中村屋が喫茶部(レストラン)を開設した際、「日本人に祖国の味を伝えたい」とインドカリーをメニューに加えてほしいと提案。“衝撃の味覚”と称され今も愛されるロングセラーになった。1927年、中華まんが誕生。相馬夫妻が中国旅行の際“包子”に出合い、日本人向けに改良し販売。中村屋がきっかけで日本に広まったと言われている。ミュージアムでは新宿中村屋の歴史を楽しく知れる。