輪島市門前町の農家・大村正博さんは30年以上前から七面鳥の飼育に取り組んでいて、毎年クリスマスを前にしたこの時期に出荷のピークを迎える。きょうも早朝から夫婦で七面鳥をさばき、金沢や東京などに発送する作業を進めていた。元日の能登半島地震では飼育小屋が半壊と判定されたが、150羽ほどいた七面鳥に被害はなかった。一方、肉を卸していた能登地方の5軒の飲食店は地震で閉店したり休業したりしたほか、七面鳥の料理が提供されていた地元のイベントも開催されず、当初は出荷に影響が出ることを懸念していたという。しかし、取り引きのあった東京の5軒のレストランがクリスマス以外の時期も発注してくれるようになったため、ことしも例年並みのおよそ2トンの出荷を見込んでいるという。