近隣の住民から「富士山が見えなくなる」などの声が上がっていた東京・国立市の10階建ての分譲マンションが、来月には契約者に引き渡されることになっていたものの完成間近で突然解体されることになった。近隣住民は景観への懸念を口にしていた。マンションの目の前にあるのは「富士見通り」。目の前に雄大な富士山が見え、「関東の富士見100景」にも選ばれた通りだったが、マンションが建ってからは富士山の半分が建物に隠れるようになっていた。さらに懸念は景観だけでなく、日当たりの問題も指摘されていた。今回のマンションは周囲の建物と比べて、高さがあることがわかる。マンションを建設した積水ハウスによると、市の基準や法令を満たし、住民との話し合いで建物の高さを変えるなどしてきたが、今回完成間近の解体に至ったという。契約者には、解体について説明し順次返金などの対応を行っているという。