関根勤さんは頭が27歳くらいで止まっていて、小堺一機さんとラジオをしているときは中二の放課後。娘・関根麻里のさんに言わせると小学校3年とのこと。70歳のつもりで行動していないという。32歳で笑っていいとも！のレギュラーになり、これまで男性にウケる笑いしかしてこなかったため9割女性の会場でどうしていいかわからず悩んだ。起承転結で話しても聞いてもらえず、起→結で話すようになった。会場ではなくカメラの向こうの若い人以外を笑わそうと心を切り替えて乗り越えた。
工夫をする生き方のルーツは高校時代にあった。東京都立八潮高等学校の出身。毎日真面目な生活を送っていたが、勉強はせず赤点ばかり取っていた。中学時代から友達にモノマネを披露して笑わせているうちにオリジナルのモノマネができるようになった。高校生活は充実していたが、背が高い・イケメン・勉強ができる・スポーツができるというモテる要素を持っていなかったため自信がなかった。女性に興味がないという仮面を心につけて生活していた。部活動はバスケットボールで、大柄な選手を相手にフェイントを利用し裏側から攻めていた。芸能界に入っても、正攻法を避けてみんながやらないモノマネをしていた。四番打者になりたかったが萩本欽一にはなれないと考えて、現在では誰もやらないバイデン大統領やC.W.ニコルをやっている。逃げ道があると考えるのは大事だと関根さんは主張した。娘の麻里さんにも学校でいじめられて追い詰められたら相談するよう話し、逃げ道を用意していた。
関根勤像とは別に自分らしい芸を追求できる場所も大切にしたいという。カンコンキンシアターはフェイントの集大成で、誰もやらないようなことばかりしている。関根さんは、切り替えることがプロフェッショナルだと考えている。自分の好きなことを前面に押し出すことだけじゃなく、視聴者に合わせる。本当は自分の好きなマニアックなネタだけをして「あの日、訳わからなかったな。どういう人だったんだろう」と言われるのが理想だったが、生き残るために戦略で家族思いの姿を見せていた。