今日の予想レンジは1ドル145.20円~147.20円。佐々木融は、ドルの底堅い展開が続く、昨年はドルは主要通貨の中で最強通貨だったが今年は今のところ最弱通貨になっている。ドルが弱くなっている理由はおもに2つあり、1つが米国への不信感の高まりで、世界の投資家が米国資産の保有比率を減らして欧州などにシフトする可能性がある。2つ目はアメリカの貿易赤字の拡大で、関税率引き上げのため前倒しで輸入する動きがあり、1-3月期のアメリカの貿易赤字は前年度比で67%、金額で28兆円ほど増加している。このくらい貿易赤字が急拡大するとドルの上値を抑える形になりドル売りにつながっている。中長期的にみるとドル売りは徐々に続いていくが、一方で既に関税は引き上がっているのでアメリカの貿易赤字は急減してくると考えられドル買い要因になる。4月は貿易赤字が縮小している可能性があるのにドルが弱かったのは投機筋がドル売りを仕掛けてきている、これから貿易赤字が減ることによってドル買いになってくる中でドルショートが買い戻されるとしばらくドルの反発局面は続く可能性があると話した。