自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、衆議院政治倫理審査会が開かれた。審査会に出席した旧安倍派の柴山元文部科学大臣所属議員は、ノルマを上回って派閥のパーティー券を販売した場合に還付(キックバック)を受けていたことについて「2013年まではノルマ以上の販売分は派閥からの寄付という形で自分の事務所と派閥側の双方の収支報告書に記載し、法的に全く問題ない対応を取っていた」と述べた。そのうえで収支報告書への記載をやめた経緯について「平成26年(2014年)ごろに清和研(旧安倍派)の事務局から秘書に対し『今後は寄付について収支報告書に計上しない。貴事務所でも受領について同様の対応をとってほしい』旨の要請があった。清和研からは『従ってください』との指示があった」と述べた。還付を受けた資金については「パーティー券の販売でノルマを達成しない場合に備え事務所で保管していた」と説明した。午前中はこのほか鈴木英敬氏、関芳弘氏が出席した。午後は萩生田光一氏ら4人が出席する。