黒部ダムが完成した昭和38年、関西電力本社の前に1つの記念碑が置かれた。そこには黒部の谷を走ったタイヤやキャタピラ、男たちの足跡が移し撮られている。医師・鈴木康彦さんと妻・茂子さんはその後、3人の娘に恵まれた。今は2人の孫にも囲まれている。ダム工事が切り開いた道路によって今、黒部には年間100万人の人々が訪れている。中村精さんは70歳まで現場の指揮をとった。黒部7年の工事で171人が命を落とした。中村さんも51人の部下を失った。
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