あさってからクライマックスシリーズファーストステージが始まる。きょうとあす、各チームの注目選手を紹介。セリーグは阪神とDeNAのキーマンをウオッチ!。阪神のムードメーカー、1軍メンバー最年少21歳の前川右京選手。今シーズン、1軍に定着。力強さとうまさを兼ね備えたバッティングが持ち味。守備でも体を張ったプレーで盛り上げる。前川選手は「元気よくいけばチームが盛り上がる」と語った。飛躍の土台となったのは下半身。太もも周りは61cm。競輪選手並みの太さだった。下半身を生かしたバッティングに意識して取り組み、変化球にも崩されない粘り強さを身につけた。しかし優勝争いが佳境を迎えた先月上旬、ヒットの出ない試合が続いた。復調のきっかけは、先輩・中野拓夢選手のバットを借りたこと。中野選手のバットを借りて臨んだ先月15日、甲子園初ホームランを含む3安打。最短距離でバットを出す感覚が戻った。勢いを取り戻した若きスラッガーが、初のクライマックスシリーズに臨む。前川選手は「しっかり準備して試合に備えるだけ」と語った。