2016年発生の鳥取県中部地震。最大震度6弱を観測し、330棟の家屋が全半壊。被災家屋は1万5000棟以上に。地震の規模を示すマグニチュードは6.6。各地で水道管が破損するなどライフラインにも影響を与えた。死者は出なかったが、一時避難所に身を寄せた人は2980人に上った。2000年発生の鳥取県西部地震。最大震度6強。マグニチュードは阪神・淡路大震災と同じ7.3。この地震でも死者は出なかったが、多くの家が全半壊。震源となった山間部では土砂崩れなどが原因で通行止めとなる道路が相次ぎ、沿岸部では埋立地や漁港で液状化現象が発生。交通や地場産業にも大きな影響が出た。鳥取県は中国地方でも大きな地震が頻発している地域。活断層や地震の活動により中国地方は3つのエリアに分けることができる。約100年の間に起きたマグニチュード5以上の地震の分布図。県全域で発生しているのが分かる。こうした地震は県東部でも。1943年発生の鳥取地震。木造家屋の大半が倒壊し、大規模な火災が発生。1210人が亡くなったとされている。これまで東部・中部・西部と県全域で発生してきた地震。次はいつ・どこで起きるのか、どんな備えが必要なのかを考えていく。