石破総理の国会デビューは、波乱の幕開けとなった。所信表明演説で石破総理がまず訴えたのは、裏金問題で失われた政治の信頼回復。総裁選でも掲げてきた「5つの守る」を訴える間も、怒号が飛び交う中、特に重点的に訴えたのがライフワークでもある安全保障、そして経済。2020年代には最低賃金を全国平均で1500円とすることを目標に、努力を続けると決意を示した。しかし地方創生交付金を増やすことや、防災庁の設置に向けた準備など、総裁選での公約を訴える一方、アジア版NATOの創設や、日米地位協定の改定、選択的夫婦別姓の導入などは、所信表明には盛り込まれなかった。