多摩川の河原で拾った石を入れた水槽から珍しいまりもが確認された。これが発端となり、全国でまりもが見つかっている。調査をしている国立科学博物館の植物研究部によると、4月の報道などを見た人からこれもまりもではないかと東北から九州まで30件以上のサンプルが送られてきたという。多摩川の石から確認されたのはモトスマリモで、よく知られている北海道・阿寒湖のものとは別種で国内2例目の発見。それが都内の別の家の水槽でも確認された。数年前にメダカやエビを飼育する水槽に多摩川で拾った石を入れたところ徐々に丸い塊ができ、モトスマリモと判明した。さらに大阪市内のカレー店の熱帯魚などを飼っている水槽でも5年ほど前から緑の塊が見られるようになり、今では水槽いっぱいに。また、都内の別の男性からはモトスマリモとは別種のマリモの情報が寄せられた。これまで報告例が富山県などに限られていたタテヤママリモで最大3でもセンチ程度とみられていたが、東京・神田川で拾った石などを入れた水槽の中に現れ、9年ほどでソフトボールほどの大きさに成長した。