阿蘇神社の側の商店街で印刷会社を経営する山部雄作さん。10年前の4月16日、震度6弱を観測した熊本地震の本震の後、目にしたのは地元のシンボルが変わり果てた姿。倒壊した楼門の側の商店街は建物が倒壊する被害が相次ぎ多くが休業を余儀なくされた。周辺は10日ほどにわたり停電。山部さんたちは毎日不安な夜を過ごしていた。明かりが復活したあの時の喜びを地元・阿蘇復興のシンボルにできないか。山部さんが仲間と話し合う中で浮かんだのは“ちょうちん”の明かり。1回目のちょうちん祭は3年前、阿蘇神社の楼門の完成に合わせて行われた。楼門の側の櫓で約900個のちょうちんに明かりが灯された。今年も4月11日から商店街で始まる。熊本地震10年の今年、山部さんたちはこれまでと違う形でちょうちんの明かりを楽しんでもらおうと考えている。1箇所の櫓に集めていたちょうちんを商店街のそれぞれの店などの軒先に吊るして並べることにした。商店街に明かりが戻ったあの日を忘れたくない。山部さんは10年前の記憶を次世代に伝えていくためのイベントにしていきたいと考えている。「あのときはどうだった、このときはどうだったとか、いろんな話をちょうちん祭をきっかけにしてもらえればありがたい」と話した。
住所: 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1
