中国の製造業では、成長の柱に位置づけられる自動車が行き過ぎた価格競争によって売ってももうからない事態に陥り、勢いを落としている。次なる産業の柱を作るべくエンジニアなどを目指す若者が新しい技術を開発し競い合うイベント、ハッカソンの現場を取材した。中国浙江省杭州市。こちらの会場で行われていたのは「アドベンチャーX」というイベント。会場で目につくのはハッカソンという言葉だ。今回エントリーしたのはおよそ900人。その多くがAIやロボットといった技術者を目指す学生。数人でチームを結成し決められたテーマに基づいて72時間の制限時間で開発を競う。実はこの中国版ハッカソンを主催したのは高校を卒業したばかり18歳の学生だ。背景には、中国のイノベーションを取り巻く環境への危機感がある。AIやロボットなどで世界を先導する中国だが、ベンチャー投資は縮小傾向に。起業を断念するケースが後を絶たない。中国版ハッカソンには、巨大IT企業のアリババやテンセントなどが協賛。賞金も設けられるほか出場者にとっては企業や投資家と接点を作る大きなチャンスになる。
