中国の海洋進出などを念頭に、有事の際に南西諸島へ装備や人員などを運ぶ海上輸送部隊が新設された。「自衛隊海上輸送群」は、陸海空の共同部隊で、陸上自衛官が乗組員の大半を担うのが特徴。有事の際などに南西諸島へ装備や人員を輸送するため、先月末に発足した。海上輸送群は100人態勢でスタート、3年後には10隻まで拡充する計画。中谷防衛相は「南西地域への機動展開能力、島しょ防衛能力向上という喫緊の課題に対処すべく、陸上自衛官と海上自衛隊自衛官が力を合わせて、海上輸送に当たる部隊の新編は、歴史的に極めて重要な一歩である」とコメント。