高島さんの予想レンジは149.50円~150.50円。注目ポイントは「日本株高でドル円は?」で、高島さんは「70年代、80年代には日本の株高と円高が共存していた時期があった。高度成長期の強い日本の時代。89年末に日経平均が高値をつけたあとバブルが崩壊してからは両者の関係が曖昧になり、2010年台に入ってからは基調として日本株高、円安すなわちドル円上昇が定着してきた。つまり日本株と日本円は逆相関、日本株とドル円は純相関の関係。円安が日本株にポジティブという関係はあると思う。円安によって輸出が伸びたり企業収益が改善したりするので日本株が上がる関係。ただ注意すべきなのは日本株が円相場に与える影響があるということ。海外の長期投資家の日本株投資の多くは通常は手元資金のドルを売り円を買い行われているので、それだけを見れば日本株高的、円高的すなわちドル安的に作用する。ただし日本株に投資している一部の海外投資家は日本株高のときに円売りを行う。その結果円安的に影響する側面もある。円相場は日本株に与える影響がファンダメンタルズ的なものであるのに対し、日本株が円に与えるリアルな金融的な影響も警戒しないといけない。日本株高のときには円安が進みやすいが、今回の局面は年初来の円安が日本株高に先行してきた格好となっている。当面は昨年来の高値圏である152円くらいまでは意識すべきだと考えているが、日本の当局の円買い介入の可能性もあるので、一旦はそのあたりが天井圏となってくるのではないかと考えている。ただこれまでの株高のようなリスクオン環境が続くのであればドル円の下値も限定的になってくると考えている。」などと述べた。