- 出演者
- 相内優香 池谷亨 中垣正太郎 平出真有 今村卓 張谷幸一 高島修
オープニング映像が流れたあと、出演者が挨拶をした。
NY株式・ダウ・ナスダック・S&P500・為替の値動きを伝えた。
アメリカ・バージニア州北部の投票所前から中継。与野党ともにで今日だけで指名獲得に必要な代議員の数の3分の1以上が争われる。共和党ではトランプ前大統領が党の候補者選びに決着をつけるかどうかが焦点。1月の中西部アイオワ州から始まった共和党の候補者氏名争いだが、これまでにトランプ氏はヘイリー氏を9勝1敗と突き放している。今日は予備選挙が行われてる州には入らず、自宅があるフロリダ州で過ごしている。米メディアは「歴史上最も結果の予測がしやすいスーパーチューズデーになる」などと報じていて、トランプ氏がカリフォルニア州やテキサス州など人口が多い州を中心に15の州で完勝するのではないかとの見方を伝えている。米連邦最高裁はトランプ氏の大統領選への出馬資格を認めないとした西部コロラド州の裁判所の判決を覆し、出馬資格を認める判断を示した。トランプ氏の陣営は早ければ来週12日にも候補者氏名に必要な代議員の過半数を確保して、指名獲得にを確実にする青写真を描いている。ヘイリー氏はトランプ氏を攻撃することで支持を拡大させてきた側面もあるが、トランプ氏の支持者を取材すると、「トランプ氏を攻撃すればするほどバイデン氏に有利な材料を与えるだけだ」などと共和党のためにも撤退を早く決断すべきと厳しい声もあがっていた。日本時間6日午後にかけて体制が判明する見通し。
今朝のゲストは丸紅経済研究所の今村卓さんとシティグループ証券の高島修さん。今村さんはスーパーチューズデーでバージニア州の行方に注目しているという。高島さんは「直前の世論調査でかなり接近する結果が出てきたので、ヘイリー氏が勝つ可能性は低いと思うがどこまで健闘するか、反トランプ票がどこまで示されるかが大きく注目ですね」などとコメントした。
アメリカのISM非製造業景気指数は52.6と前月比0.8ポイント低下した。市場予想も下回っている。事業活動や新規受注が上昇した一方、雇用は2.5ポイント低下し、全体の重しとなった。また支払価格は5.4ポイント低下し、インフレの緩和傾向を示している。
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- ISM非製造業景気指数アメリカ
米ディスカウントストア大手ターゲットの去年11月-今年1月期の決算は増収増益で売上高、1株利益とも市場予想を上回った。ネットでの販売が改善したことで、オンライン含む既存点売上高が予想ほど落ち込まなかった。2025年1月期通期については、既存点売上高を横ばいから2%増加と見込んでいる。
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- アメリカターゲット・コーポレーション
アップルのiPhoneの中国における販売について、今年最初の6週間の売り上げ高が前年比24%減少したとアジアの調査会社「カウンターポイント・リサーチ」が発表した。シェアも19%から16%に縮小し、順位は2位から4位に転落した。発表元のアナリストは中国メーカーとの価格競争が厳しくなってるほか、iPhone15が過去機種と変わり映えせず、買い替えが進んでいないと指摘している。
ビットコインの価格が5日6万9,191ドルを突破し、過去最高値を更新した。ビットコインは今年1月に現物ETFの取引開始などで、投資家の買いが続いている。今回の最高値更新は2021年11月以来2年4ヶ月ぶりで2022年の直近安値からは約4.5倍の上昇となる。最高値をつけたあとの相場は大幅に下落している。
ニューヨークにいる第一生命保険・宿谷俊樹さんに話を伺う。宿谷さんは「本日はイギリスの金利が低下した影響で朝方には米10年国債も低下。その後、予想を下回るISM非製造業景気指数が発表されると、金利は下げ幅を拡大する展開」、「ISM非製造業景気指数では新規受注は強含んだが、雇用指数は50を下回った。また支払価格も予想を下回ったため、雇用の悪化とインフレ鈍化という2つの側面からマーケットの利下げ期待がやや高まる形となった」、「パウエル議長の利下げ時期を巡るスタンスはこれまでと同様インフレが2%まで持続的に低下していることに自信を深めるさらなるデータが必要といったものになる可能性が高そう」と話し、マーケットの注目は8日発表の雇用統計に集まることになると考えてるとした。
金利・商品・欧州株式・株式先物の値を伝えた。
為替の値動きを伝えた。
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高島さんの予想レンジは149.50円~150.50円。注目ポイントは「日本株高でドル円は?」で、高島さんは「70年代、80年代には日本の株高と円高が共存していた時期があった。高度成長期の強い日本の時代。89年末に日経平均が高値をつけたあとバブルが崩壊してからは両者の関係が曖昧になり、2010年台に入ってからは基調として日本株高、円安すなわちドル円上昇が定着してきた。つまり日本株と日本円は逆相関、日本株とドル円は純相関の関係。円安が日本株にポジティブという関係はあると思う。円安によって輸出が伸びたり企業収益が改善したりするので日本株が上がる関係。ただ注意すべきなのは日本株が円相場に与える影響があるということ。海外の長期投資家の日本株投資の多くは通常は手元資金のドルを売り円を買い行われているので、それだけを見れば日本株高的、円高的すなわちドル安的に作用する。ただし日本株に投資している一部の海外投資家は日本株高のときに円売りを行う。その結果円安的に影響する側面もある。円相場は日本株に与える影響がファンダメンタルズ的なものであるのに対し、日本株が円に与えるリアルな金融的な影響も警戒しないといけない。日本株高のときには円安が進みやすいが、今回の局面は年初来の円安が日本株高に先行してきた格好となっている。当面は昨年来の高値圏である152円くらいまでは意識すべきだと考えているが、日本の当局の円買い介入の可能性もあるので、一旦はそのあたりが天井圏となってくるのではないかと考えている。ただこれまでの株高のようなリスクオン環境が続くのであればドル円の下値も限定的になってくると考えている。」などと述べた。
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- ISM非製造業景気指数雇用統計
松井証券・窪田さんのきょうの予想レンジは39600~40100円。東京市場について窪田さんは「きのうのアメリカ市場はパウエルFRB議長の議会証明を前に利益確定の売りが拡がり、アップルなどハイテク株を中心に大幅安となった。本日の東京市場もこの流れを受けて下落して始まりそうだが、下げ幅を縮小する展開を予想している。」と述べた。窪田さんの注目ポイントは「売りが枯れる個人投資家」で、「日本の個人投資家は逆張り投資を好む。2023年以降の日経平均株価と東証が発表する個人投資家の売買動向を示すグラフを見ると、日経平均が大幅に上昇する局面では個人は大きく売り越しに傾いていることが分かる。ところが日経平均株価が史上最高値を更新する上昇となった2月には個人投資家の売りが919億円と小幅な売り越しにとどまっている。個人投資家の売買動向を現物と信用に分けると日経平均株価が上昇しているなかでも個人の信用取引では買い越しが続いている。投資経験が長い信用取引を活用している個人投資家は直近の上昇相場が本物だと考え、順張りに変えている。今年に入ってからの日経平均と松井証券店内の信用買い残を示すグラフでは1月は買い残が減少していたが2月は上昇相場でも信用買い残が増加しており珍しい状況。また現物売り越しも日経平均の上昇の割には小幅。3月1日時点でNISA口座の消化率は成長投資枠で14.2%、つみたて投資枠では1.5%にとどまっており、個人投資家の買付力が潤沢で日本市場はさらなる上昇が期待できる。ただ同じように上昇と信用買い残の増加が同時に起こった2013年は株価が大幅に上昇したあとで「バーナンキショック」と呼ばれる株価の急落を招いた。いましばらくは株価の上昇は続きそうだが、この先株価が上昇した局面では急変に警戒を。」などと述べた。
総務省はきのう不正アクセスによる情報漏えいが相次ぐLINEヤフーを行政指導した。この中で総務省は主要株主の韓国ネイバーとの資本関係の見直し検討など異例の対応を求めた。
ベネッセHDはきのうMBO成立を発表した。ベネッセは少子化の影響で「進研ゼミ」などが苦戦しており、今後は長期的な視点で事業改革に取り組む。
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- MBOベネッセホールディングス進研ゼミ
「カナダ中銀政策金利発表」「FRBパウエル議長が議会で証言」「地区連銀経済報告」などきょうの予定を伝えた。
カナダ中銀の動きについて高島さんは「今回は5%で金利据え置きがほぼ確実視されている。市場は6月ころからの利下げを折り込み始めているが、その折込が次回4月会合に前倒しされるようなハト派メッセージがなければ市場にとってサプライズはない。シティグループとして7月ごろから利下げを予想していて年末4%くらいまで金利が下げられるという見通し」などと話した。
全国の天気予報を伝えた。
スーパーチューズデーをライブで読み解く。アメリカの15の州で予備選挙中。トランプ氏の勝利が確実視されている。今村さんは「(注目点は)トランプ氏の得票率。ここまでトランプ氏の得票率は事前の世論調査結果を数ポイント下回ってきているのが実態であります。その分がヘイリー氏の得票になっている。そしてヘイリー氏が善戦するという結果が続いています。リード数が数ポイント差に狭まるようであれば共和党内の反トランプ派が一定の割合を占めているということが示される」「共和党予備選での出口調査によると「本選ではトランプ氏に投票しない」という回答が一定割合に達している。ヘイリー氏はトランプ氏のRNCの私物化へ抗議を示した」「(本選の注目は)無党派層の動き。有権者に占める無党派層の割合は過去最大に拡大している」などと話した。