アメリカ雇用統計の年次改定で、雇用者数が下方修正され、為替がドル安円高に振れ、日経平均株価は朝方一時、下げに転じる場面もあったが、欧米株の小幅な反発などを支えに、けさは81円高でスタートした。一時3万8400円台にのせた。先月開催のFOMC議事録が発表され、想定よりもハト派寄りの内容だったことで、買いが入り、ダウは55ドル高などとなっている。ダウは、先月17日の史上最高値にあと308ポイント、S&P500指数も先月16日の史上最高値に47ポイントと迫っている。市場は、23日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演に注目している。欧州株も、フランスCAC40の0.52%高を筆頭に、小幅反発だった。日経平均予想EPSはきのう、2440円と高水準を保っている。7月の訪日外国人客数は、前年同月比41.9%増の329万2500人で、5カ月連続で300万人を超え、コロナ禍前の2019年7月比でも10.1%増加した。単月としても、過去最高を更新した。防衛省は、令和7年度予算の概算要求で、過去最大の8兆4989億円を計上する方針を固めた。三菱重工など、防衛関連株はしっかりしている。きょうの日経平均株価は、上値を狙える位置ではあるが、売り物も出るところで、現在は230円ほど高くなっている。ドル円は145円台のままのため、上値は若干重い。対内証券売買契約は、479億円の売り越しだった。為替を見ながら、外国人動向には最大の注目が必要だ。アメリカ株先物は、下げに転じている。