今週17日、18日に控えるFOMCと今後のアメリカ経済の見通しについて、日本生命ニューヨーク投資現地法人・尾木将士による解説。今回のFOMCは市場では政策金利の据え置きがほぼ確実視されているが、同時に発表される経済見通しとドットチャートが注目されている。今回ドットチャートで2025年の利下げ回数が2回から1回に上方修正される可能性が高いと予想されている。2026年の利下げ回数が維持された場合、利下げの回数が4回から3回に減ることになると市場は較的大きく反応すると予想される。経済見通しについては2027年まで下方修正される一方、失業率とインフレ率についても25年から26年にかけて上方修正されることを見込んでいる。FOMCの声明文とパウエル議長の発言について解説。エコノミックサプライズ指数におけるハードデータとソフトデータを見る。関税政策の影響が出てくる7月以降にハードデータが一層悪化することがないかが今後の注目点。労働市場は引き続き緩やかに減速しているとみている。賃金や所得が伸びていることからインフレ修正後は個人消費支出はコロナ前のトレンドを上回り堅調に推移している。各国の株価パフォーマンスについて。中東情勢が緊迫化する影響については、現時点での株式市場への影響は限定的と見られる。