問屋の担当者が集まった場所はかごしま茶流通センター。鹿児島県は去年お茶の生産量が静岡県を上回り初めて日本一となり、新たなお茶どころとなった。市場に集まった問屋を悩ませているのが秋冬番茶の価格高騰。秋冬番茶はこれまで1kgあたり平均300円~400円台で取引されていたが、今年は5倍~7倍近くの値段が付けられる異常事態に。高くなっているのは番茶だけでなくお茶全体が価格高騰している。鹿児島県茶業会議所の光村徹専務理事は、「世界的な抹茶ブームによって原料のてん茶の製造に回っているから、緑茶の原料の煎茶の供給量が減ってしまって値段が上がった」と語った。その影響はブランド煎茶で知られる福岡・八女市でも。以前は煎茶7割、抹茶3割くらいの割合で生産していたが、世界的な抹茶ブームを受けて抹茶を6割、煎茶を4割にシフトしたという。
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