気象庁は大雨災害の軽減に向けて情報改善を進めていて、線状降水帯については現在県単位で発表されている「半日前予測」を2029年に市町村単位とし、台風についても2030年頃に暴風域をメッシュで細かく表示するなどの計画を立てていた。これらの計画は「ひまわり9号」の後継機「ひまわり10号」の29年度からの運用を前提としていたが、関係者によると10号の運用開始は30年度に後ろ倒しにする方針だという。そのため気象庁の幹部は情報改善についても「このまま計画通りに進めるのは難しいのではないか」としていて、情報改善の時期が遅れる可能性が浮上している。