2023年夏、29歳の進藤さんは結婚相談所に入会して1年4ヶ月。この日はお見合いで出会った女性とはじめてのデート。お相手は32歳の新田さん。進藤さんはこの夜のデートにかけていた。進藤さんは女性と交際したことが1度もない。自力での結婚は難しいと考え、婚活アドバイザー・植草美幸の相談所に入会した。緊張のあまり失敗続きだったが、自分を変えたいと努力を続けていた。47回目のお見合いで出会ったのが新田さん。進藤さんの一言一言を笑顔で受け止めてくれる。仮交際が成立したのだった。仮交際は結婚観を確認しあう期間で3人まで連絡を取り交際できる。婚活を始めるまでは女性と2人で話すこともなかった進藤さん。自分の将来性を見てほしいと最後までアピールをした。翌日、進藤さんは植草さんに呼ばれた。新田さんから結婚観の違いを理由に交際終了の連絡がきた。自分の言動が相手にどう見られるか常に考えるようにと言われた。コロナ禍で人と会って話すことが極端に減った3年間、コミュニケーション能力命の婚活で苦戦を強いられる人が増えているという。
28歳のゆかさんは短大卒で事務職をしている。この日は仮交際に進んだ相手と2回目のデート。ゆかさんは植草さんの大ファンで厳しいアドバイスも素直に聞き、二重まぶたの整形手術までした。しかし、数年前までは結婚したら人生終わりだと思っていた。両親の仲が悪く、早く家を出たいと思っていた。中学2年のとき、母に乳がんがみつかり一切の家事を引き受けることになった。高校卒業と同時に上京して以来ずっと一人ぼっち。いとこ夫婦の仲良しな姿を見て結婚を考えるようになった。仮交際中の相手は33歳の黒木さん。房総半島まで遠出して水族館にやってきた。まだ少し距離はあるがいい雰囲気。デートの前にゆかさんは植草さんは前の写真を見ていて、整形をしたのかと聞かれたという。デートでゆかさんは黒木さんに整形したことを話した。黒木さんは気にしないと言ってくれた。お互いが結婚に向かいたいとなれば、1対1の真剣交際となる。ゆかさんは黒木さんのご両親の介護の心配をしていた。8日後、ゆかさんは黒木さんと4回目のデート。2人の距離はだいぶ縮まったよう。ゆかさんの心配を知った黒木さんは親の介護はしなくていいと言ったという。黒木さんから真剣交際の申し出があり、これからは1対1で向きあうことになった。
55歳の内田さんは婚歴有り、建設会社の役員で年収は600万円台。これまで何度も振られて傷ついてきたが、頑張り続けている。大恋愛の末、34歳で結婚した内田さんは子供に恵まれなかったことですれ違い、最後は言葉も交わさなくなったという。今度こそ相手の全てを受け入れたいと考えている。内田さんが出会ったのは中国出身で40代後輩の遼さん。2回目のデートで真剣交際を申し込み、OKの返事をいただいた。
進藤さんは相談所のスタッフを相手にお見合いの練習。新田さんに振られたショックは大きかったがもう一度頑張ろうという気持ちになった。植草さんのコースに入る前に自分でお見合いを申し込んだ女性と仮交際に進んでいた。29歳の園田さんは大手メーカーの研究職。女性と話すと緊張する進藤さんが週1、2度電話で話しているという。