フェイク情報を見破るプロフェッショナル古田大輔さん。去年発足した「日本ファクトチェックセンター」に所属。SNSになどの情報が本当かどうかをチェックし、ホームページで公開している。これまで180件以上を調査した。日本でも生成AIで作られた偽画像は広がっている。生成AIとは、人から与えられた指示に基づいて文章や画像などさまざまなコンテンツを自動で生成する技術。キーワードを入れるだけで作れる。去年静岡県であった台風災害のときも生成AIで作った偽画像が拡散した。見分けるには、まず画像を検索してみて、細かいところを見ていく。生成AIの進化は日々性能が上がっている。人間の目では追いつかなくなっている。
フェイク情報があふれる中どう見抜くのか。次に訪れたのは都内のお茶の水女子大学附属中学校。フェイク情報との向き合い方を学ぶ授業を行っている。まず、フェイク情報が及ぼす影響について学ぶ。本当かウソかではなくおもしろいという基準で広めているという。この日のテーマは、熊本地震の際に広がったフェイク情報。ライオンが動物園から脱走したというSNSにの投稿。発信した人、広められて困った人など、それぞれの立場や気持ちで考える。フェイク情報で迷惑がかかることに気づいた。続いて、本物か偽物かを見抜くため、情報の発信元を確認する大切さを学ぶ。使ったのは街に現れたクマの画像。役所や報道機関など、複数の情報源で確認することも大事なポイント。最後に、情報に対する向き合い方を考え、発表した。ネットの情報をうのみにしない、事実が確定していない情報を広めない、情報源を必ず確認する。