世界遺産・富士山もオーバーツーリズムが問題になっていて、来月から入山の規制と通行料の徴収が始まる。なぜこういうことになったのか、実態を取材。山小屋の準備をするため入山する、日の出館オーナー・中村修さんに同行。江戸時代創業の山小屋「日の出館」。中村さんが7代目のオーナー。10日後の山開きまで泊まり込み、1日最大100人を受け入れる準備を進めるという。富士山入山者の約6割が通る、山梨・富士吉田市の五合目入り口地点。山梨県はここにゲートを設置し、入山規制をかける。そして来月から通行料として1人2000円を徴収。入山できる人数もオンラインでの事前予約と当日券を合わせて1日4000人まで制限することに。水曜日、山梨県・長崎幸太郎知事みずからが登山者役を務め、リハーサルが行われた。事前予約では発行された二次元コードを機械で読み取り、通行証となるリストバンドを受け取る。リストバンドは不正ができないように、毎日色を変える予定。さらに門限を決めて、午後4時〜午前3時の間は通行禁止に。この規制の念頭にあったのが、日本一の高さから見るご来光を目指し、夜通しで一気に山頂を目指す弾丸登山。コロナが明けてからは東南アジアなどからのツアーに弾丸登山が組み込まれた弾丸ツアーも急増しているという。
山梨県と静岡県にまたがる富士山。静岡県側では、登山者にオンラインでの事前登録を呼びかけるが、任意のお願いベース。時間や人数の規制も設けない。規制のない静岡県側に登山客が集中してしまうのではと、不安の声も上がっている。静岡県は、ことしの入山状況次第で今後の対応を考えていくとしている。今週、山梨県・長崎幸太郎知事は、富士山に迫る危機的状況について訴えた。
山梨県と静岡県にまたがる富士山。静岡県側では、登山者にオンラインでの事前登録を呼びかけるが、任意のお願いベース。時間や人数の規制も設けない。規制のない静岡県側に登山客が集中してしまうのではと、不安の声も上がっている。静岡県は、ことしの入山状況次第で今後の対応を考えていくとしている。今週、山梨県・長崎幸太郎知事は、富士山に迫る危機的状況について訴えた。