夜通しで山頂を目指す弾丸登山などが問題になっている富士山の登山について静岡県が条例による登山者の通行時間の規制や入山料の徴収に向けて現地調査などを行う方針を固めたことが関係者への取材で分かった。富士山の登山を巡っては国内外から多くの登山者が訪れる中、いわゆる弾丸登山や相次ぐ遭難事故などが問題となり山梨県側の登山口ではこの夏から5合目に設置したゲートで登山者数や通行時間の規制を始めている。両県の間で対応が異なっていることも課題となり静岡県は登山者の規制の在り方について検討を進めている。その中で静岡県は登山者の通行時間の規制や入山料の徴収などを盛り込んだ条例の制定を視野に現地調査などを行う方針を固めたことが関係者への取材で分かった。具体的には登山口でのゲートの整備や入山を管理するためのコストを分析するための調査を来月下旬以降に始めるほか、入山料の決済の方法について検討するという。富士山の静岡県側は登山道の多くを国有地が占めることから県は国や地元自治体などと協議を進め来年の夏山シーズンに規制や入山料の徴収を実施したい考えだ。