今年の富士山の登山期間は吉田ルートが7月1日~9月10日、その他のルートが7月10日~9月10日までとなっている。今月17日にはSNSの投稿に富士山で動けなくなっている人がいるとの通報があり救助隊7人が出動、午後4時半ごろ中国籍の男性2人を発見した。2人は一年中富士山に登れると思ったと話している。先月22日には中国籍の男子大学生が山頂付近でアイゼンを紛失し山梨側がヘリで救助したが4日後に山頂に携帯電話を置き忘れて取りに行ったとして再び富士山に上り体調不良となって静岡県警の救助隊が担架で下ろして救助している。直近の山梨県内の遭難数は12件、死亡が2人となっている。救助費用についてはヘリの燃料費などを含め60万~80万円かかるケースもあり全て県民の税金から賄われているという。公的機関の救助は自治体負担と決められており、一方民間の救助は自己負担となっている。静岡県の鈴木康友知事は、ルールを無視したときの遭難救助費用の自己負担の在り方は国で検討するのが良いのではないかとしている。富士吉田市の堀内茂市長は、安易に登らないという警告の意味で有料化として、夏山シーズン終了までに県や国に対し救助の有料化を要望する考え。救助を有料化している自治体もあり、埼玉県は県内6つの山で県の防災ヘリで救助した場合は救助者から手数料を徴収する。救助のために飛行した時間5分ごとに8000円となっており、これまで有料での出動は34件以上あり徴収額は計217万6000円となっている。