日本では医師不足が問題となっているが、同様に韓国も2035年には1万5000人の医師が不足すると予想されている。その中で韓国大統領府前では医学部の定員を2000人増やす医療改革が検討されているが、大幅に定員を増やすことで教育の質が低下すると医師が抗議する様子も見られる。尹政権だけでなく、4年前の文政権でも定員の拡大は試みられたもののこの際も医師団体がストを行い立ち消えとなっていて、今回もソウルの5大病院などの研修医が一斉に退職届を提出する構えとなっている。若い医師がいなくなることが懸念されるものの、保健福祉部側は診療を拒否した研修医に個別に業務再開命令を発し法的措置を講じる姿勢となっている。韓国ギャラップによると医学部の定員拡大は76%が賛成し16%が反対となっていて、地域間格差や診療科ごとの医師の方よりも課題となっている。