韓国・ユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案の採決。韓国はこれまでも、大統領の弾劾に揺れてきた。まず、ノムヒョン元大統領。2004年、大統領選挙を巡る側近らの不正資金事件への責任などを理由に、弾劾を求める議案が提出された。国会での採決は大荒れに。議案は可決され、ノ氏の職務は停止された。しかし、その後の総選挙では、弾劾への反発を追い風に、与党が圧勝。憲法裁判所は弾劾要求を棄却し、ノ氏は、職務停止からおよそ2か月で、大統領職に復帰した。2016年、当時のパククネ大統領。知人が関与する財団の設立への支援などを理由に、国会で弾劾を求める議案が可決された。それを巡り、大統領の支持者と機動隊が衝突。死者も出た。最終的に憲法裁判所は、弾劾を妥当とする決定を言い渡し、パク氏は罷免され、政権交代につながった。