海底ケーブルをどう守るのか、多くの国々で安全保障上の大きな課題となっている。先週、「海底ケーブルの安全とレジリエンス」を発表した米国政府の国土安全保障省は、官民が連携して守っていく必要性を強調している。海底ケーブルの重要な要所として紅海と南シナ海を上げている。報告書を発表した米・国土安全保障省の高官は「われわれは中国・ロシアといった敵対国との競争という面で通信業界を理解しようとした。われわれは敵対国と信頼できない勢力が国際的なケーブルを管理し、脅しでチョークポイントを維持することは決して許さない」と主張。われわれの生活に欠かせない存在となっている海底ケーブルだが、大国間の競争・覇権争いが海底ケーブルの維持に暗い影を落としている。