阪神・淡路大震災からことしで31年が経過。先月、神戸市長田区で本人と共にこれまで体験を話してこなかった家族も語り部と一緒に語るというイベントが開かれた。在日朝鮮人2世の崔敏夫さんは三男、長男と共に親子3人で登壇。敏夫さんの自宅は震災で全壊。成人式に参加するため帰省していた3人兄弟の次男・秀光さんが倒壊した家屋の下敷きになり亡くなった。敏夫さんはこれまで語り部として自らの体験を伝えてきた。しかし、家族と互いの気持ちを話すことはなかったという。敏夫さんは息子がどんな思いで生きてきたのか知りたいと自ら声をかけた。震災の時は東京の大学で寮生活をしていた長男の秀福さんは、震災を経験していない自分に語る資格はないと思っていたという。そんな秀福さんに敏夫さんは一人一人違う視点で震災を語ることが大切だと伝えた。イベント当日、会場には秀福さんの長女・智世さんや親族も駆け付けた。冒頭、語り部として活躍している三男の秀英さんが敏夫さんと当時の状況を克明に語る。次に秀福さんが語ったのは東京で弟の死を知らされ神戸に駆け付けた時の体験。長女・智世さんは「初めて震災の話をしていて父が泣いているのを見たが我慢していたのかなと思った。父にとってもいい機会になったと娘ながらに思っている」と語った。
