来年1月に投票が行われる台湾総統選挙は、立候補の受付が今日から始まる。政権交代を目指す最大野党・国民党の候友宜氏と、民衆党の柯文哲氏。いずれも中国との交流・対話の必要性を訴えている。2人が立候補すれば共倒れの恐れがあるとして、先週総統候補をどちらか1人に絞ることで合意。しかし一昨日予定された統一候補の発表は取りやめになった。さらに民衆党の柯氏は昨日の集会で、国民党の候氏に総統候補を譲らない構えをみせた。柯氏はこれまで台湾で政権を担ってきた国民党・民進党以外の選択肢を提示すると訴えてきた。これまでの世論調査では、候氏と柯氏の支持率を足し合わせると、与党の候補者を逆転する。しかし専門家はそう簡単にはいかないと見ている。一方、民進党の総統候補は今の副総統の頼清徳氏。台湾は事実以上主権国家だという主張で、中国当局から独立派などと非難されている。野党の候補者一本化には中国が介在していると頼氏は見ている。