きのう行われた台湾の総統選挙で中国と距離を置く与党・民進党の頼清徳氏が当選したことについて、台湾の人々からは期待する声がある一方、中国との関係を懸念する声も挙がっている。頼清徳氏は中国と距離を置き、アメリカとの関係を重視する姿勢を訴えて選挙戦を展開した。台湾で同じ政党が3期連続で政権を担うのは総統の直接選挙が始まって以降初めてとなる。一方中国側は「一つの中国」という原則を堅持し、台湾独立に反対する立場は変わらないなどとコメントしている。中国はこれまで頼氏を「台湾海峡の安定を壊すトラブルメーカー」などと名指しで批判していて、圧力を強めるのではないかと懸念されている。