あす台湾総統に就任するのは蔡英文総統と同じく中国と距離を置く民進党の頼清徳氏で、台中関係の緊張は続くものとみられる。台湾の対岸にある中国・福建省福州市でテコンドー道場を経営し、6年前に台湾から移住した女性は6年前に台湾から移住した。道場を持つのが夢であったが台湾でいい場所が見つからず中国で道場を開いた。台中関係の緊張が生活にも影響することがあるという。中国政府は台湾の民進党政権を独立勢力とみなし、軍事面や貿易面などで圧力を強める一方で経済社会の融合的発展を掲げ、平和的統一を目指す動きも続けている。その1つが移住の促進。福州市では18歳〜45歳までの移住者は起業する際に補助金を受け取ることができる。移住希望者に住居や仕事などを紹介するため、福建省をはじめ中国各地に80か所近く設けられているのが海峡両岸青年創業基地。7年間で100人以上の支援を行った。ビン台家園台湾青年創新創業基地・李宛芯執行長は「より多くの台湾の若い人たちに福建省のことを知ってもらうこと」と語った。福建省は台湾統一に向け去年9月移住者のためのモデル地区を設置すると発表。融和的な姿勢を示すためか台湾をテーマにした商業エリアも省内に作ったが、ほとんど客がいない。あすの就任式で頼清徳新総統が中国との関係についてどのように発言するのが注目されている。